美白のルール

40代以上は要注意!シミの原因と7つの治し方

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40代になると急に増え出す「 シミ 」の原因は、紫外線やストレス、生活習慣の乱れによるものです。また、お肌のターンオーバー周期が乱れると、シミの原因を防御するバリア機能も弱まってしまいます。ここではシミに効果的な成分や化粧品、レーザー治療など最新のシミの治し方を解説します。効果的な予防とケアの方法を、一緒に見つけていきましょう。

原因によって変わるシミの種類4つ

1.肝斑

シミは大きく4種類あります。30代から40代の女性に多く見られるのが、肝斑というシミです。発生場所は目の下あたりで、左右対称にボワっとした状態であらわれます。妊娠したりピルを服用したりすることで発生することがあり、閉経後の高齢女性には見られないことから、女性ホルモンのバランスが原因と言われています。しかし残念ながら詳しい原因はわかっていません。

肝斑は、顔の両側に左右対称に発症するという特徴があり、目のまわりを避けて、目の下を縁取るように現れるケースがよく見られます。医師にとって特に肝斑と判別しにくいのは遅発性両側性太田母斑(対称性真皮メラノサイトーシス)で、肝斑の上にこれが重なっている場合もあります。

2.老人性色素斑(老人性シミ)

シミを防ぐために紫外線から身を守ることの重要性が知られていますが、紫外線やストレスなどが原因でできてしまう一般的なシミを老人性色素斑といいます。通常きちんと新陳代謝が行われていれば、メラニンはアカとなって体外に排出されます。しかし大量の紫外線を浴びたり、長時間・長期間に渡って日焼けをし続けたりしていると、メラニンが排出されず体内に残ってしまいます。40代前後でシミに悩まされることが多くなるのは、長年体の中にたまったメラニンが老化によって正常に排出されなくなるためです。

3.炎症性色素沈着

リフトアップやむくみ取りに専念するあまり、顔の皮ふを強くひっぱったりこすりすぎたりすると、摩擦により肌が赤くなって色素沈着を起こすことがあります。また、ニキビや火傷などでお肌が傷ついてしまい、そのあとに色素沈着を起こしてシミになってしまうこともあります。

4.そばかす(雀卵斑)

先天性と後天性があり、先天性の場合は思春期を迎える頃に増殖することがあります。後天性は大人になってからできるタイプのそばかすで、紫外線をはじめ、間違ったスキンケアやストレス、睡眠不足のために発生した活性酸素が原因だと言われています。

シミを防ぐならまずはシミのメカニズムを知ろう

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シミの原因の多くは、何らかの理由で体内にメラニンができてしまうためです。その中でももっとも大きな原因は紫外線です。

メラニンが発生する原因

肌は表皮と真皮の2種類にわけられますが、メラニンを生成するメラノサイトは表皮の一番下の基底層に存在します。まず紫外線に含まれる有害物質が肌に降り注ぐと、メラノサイトは肌の細胞が壊れるのを防ぐためにメラニンを作り出します。増殖したメラニンはケラチノサイトと呼ばれる角化細胞へ運ばれ、紫外線から肌を守る役割を果たしてくれるのです。

美容面では発生してほしくないメラニンですが、逆にメラニンがなければ有害物質から体を守ってくれるものもなくなってしまいます。メラニンが適量であること、皮ふのターンオーバーが正常であること、この2つの条件を満たしていれば、メラニンはだいたい28日くらいで体の外に排出される仕組みになっています。

紫外線で増え過ぎたメラニンは排出しきれない

ここまでの話だと、少しの日焼けならそこまでお肌に害がないように思えるかもしれません。しかし、長い間紫外線を浴び続けていたり短時間でも強い紫外線を浴びていたりすると、体内で大量のメラニンが作られ、正常なターンオーバー周期だったとしても体の外にメラニンを排出しきれなくなってしまいます

また、20代前半では28日周期だったターンオーバーも、40歳前後になると老化のために周期が長くなったり、機能自体が弱まったりすることが多くあります。その結果、体内に残されたメラニンが茶色いシミとなり、紫外線が当たりやすい頬や二の腕などに表出してしまうのです。若い内は日焼けしても出なかったシミが、40歳前後になって目立ってくるのはこのためです。

シミができる肌は、肌の中にメラニンが増えます。すると、メラニンをたくさんつくれと命令する細胞が増加し、メラノサイトが過剰にメラニンをつくり始めます。シミはどんどん成長し、さらにメラニンが増え、またしてもメラニンをつくれと命令する細胞が増える・・・このような悪循環が、いつまでも残るシミの原因となっていたのです。

引用:資生堂

活性酸素もシミの要因に

紫外線により活性酸素が作られる

シミの原因となるのはメラニンだけではありません。アンチエイジングのためにいわゆる抗酸化が注目を集めていますが、その原因となる活性酸素の存在も見逃せないシミ要因です。

人の体はよくできていて、外部からのあらゆる刺激から身を守るための防御システムを備えています。美容の観点から見るとうれしくない活性酸素もその一つ。そしてこの現象はメラニンとも密接に結びついています。紫外線を浴びるとその有害物質をやっつけるために、体内では大量の活性酸素が作られます

活性酸素は細胞を傷つけニキビの原因に

活性酸素の攻撃力はとても強く、人間にとっては非常に頼もしい存在といえるでしょう。しかし、その強さゆえに体の細胞にまで攻撃力が及んでしまうのです。活性酸素の攻撃とは有害物質や体の細胞を酸化させることにほかなりません

この攻撃を緩和して体を守ってくれているのは、メラニンです。メラニンは自ら活性酸素に酸化させられることにより、体の細胞に悪影響が及ぶのを防いでくれています。日焼けをすると肌が黒くなるのはメラニンが酸化しているからなのですが、活性酸素は肌の皮脂をも酸化させて過酸化脂質を生み出します。過酸化脂質はアクネ菌と結びつくことでニキビの原因ともなります。

体内にたまった過酸化脂質はメラノサイトの性質を変化させ、やがて過脂化メラニンを作るようになるのです。実はこの過脂化メラニンは普通のメラニンよりも色が濃く、お肌から取り除きにくいという特徴があります。

大量の紫外線は薄いシミだけではなく、メラニンの過脂化による頑固なシミも作りだします。以上のことから、シミを防ぐには紫外線から肌を守ることがとても重要だということがわかるのではないでしょうか

シミができてしまったときの治し方7つ

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シミを防ぐなら紫外線対策が最優先

最も大事なことは、まずしっかりと紫外線対策をして、シミの原因を作らないのがベストです。しかしすでにできてしまっているシミには、どのような方法でアプローチすればよいのでしょうか。

肌を短期間で治療するレーザーがベストのように思いますが、女性ホルモンが原因の肝斑には効果は弱いことが知られています。肝斑を含め、さまざまなシミに幅広くアプローチするなら、ハイドロキノンという成分がおすすめです。

【方法1】メラニン生成を抑えるにはハイドロキノンが有効

シミを薄くする「肌の漂白剤」

ハイドロキノンは、メラノサイトの働きを抑えてメラニンが生成されないようにする役割のほか、すでにできてしまったシミを薄くすることもできると言われています。その効果は肌の漂白剤と言われるほど強く、日本ではなかなか認可がおりなかったほどでした。

ただ、厚生労働省によって化粧品のハイドロキノンの配合量は全体の2%と決められており、用量を守って正しく使用していれば副作用の心配はないと言われています。

病院で処方されるハイドロキノンクリームは配合量が5%までと少し高めですが、こちらも医師の指導通りに使うことが重要です。パッチテストは必ず行い、24時間は様子を見るようにしましょう。

近年、ハイドロキノンの刺激性を弱めた「新安定型ハイドロキノン」を採用するスキンケアも登場しはじめました。代表的なものには「アンプルール」があります。

【方法2】肌が弱い人はアルブチン

もし赤くなったり肌が荒れたりした場合は、ハイドロキノンよりも刺激の弱いアルブチンを試してみてください。ハイドロキノンとブドウ糖を結合させることにより作られたαアルブチンは、その効果と安全性からさまざまな美白化粧品に配合されていることが多く、比較的手に取りやすい成分です。

ちなみに筆者は肌が弱いので、ハイドロキノンではなくアルブチンの美白化粧品で地道にシミを薄くする努力をしてきました。効果の高さは重要ですが、自分のお肌や体質にあっているかも美白アイテムを選ぶうえで大切なポイントと言えるでしょう。

【方法3】ビタミンC

ビタミンCはメラニン発生の元となるチロシナーゼの働きを抑える作用があります。チロシナーゼを抑えることにより、シミができにくくなるというワケです。さらにビタミンCは抗酸化作用のある代表的なビタミン。紫外線の炎症を抑えてくれるので、屋外で長時間活動して紫外線を大量に浴びてしまった時などは、ビタミンCを1000mgほど摂取しておくと良いでしょう。

化粧品にもビタミンCを含んだ製品が数多く発売されていますが、ビタミンCはそのままだと皮膚に浸透しにくい性質があります。この性質を改善したビタミンC誘導体やAPPSといった成分もありますので、コスメ選びの際は抑えておきましょう。

【方法4】トラネキサム酸の服用

トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、抗炎症剤や止血剤として使用されます。トラネキサム酸は、メラニン発生の原因の1つであるプラスミンというメラノサイト活性化因子の働きを抑えることで、シミの原因となるメラニンの発生を抑制。こうした色素沈着抑制効果により、肝斑治療にも効果を発揮します。

【方法5】ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、皮膚にグリコール酸やサリチル酸などの化学薬品(ピーリング剤)を塗り、皮膚を物理的に剥がすことによって古くなった角質や老廃物を除去する美容法です。シミだけでなく、ニキビや小じわなどにも適応できるのが特徴です。「ケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)」によれば以下の症状に効果があるとのことです。

にきび:ただし、にきび痕に対しては、十分な根拠がありません。
小さいしみ:長年日光にあたっていたためにできるしみ、日焼けの後のしみなど
小じわ:ただし、深いしわには効果はありません。

ケミカルピーリングはその性質上、薬品との相性があるので事前に確認しましょう。また、施術後は皮膚が薄くなり紫外線による影響を受けやすくなっているので、いつも以上に紫外線ケアを行う必要があります。

【方法6】皮膚科によるレーザー治療

どうしてもケアしきれないシミは、シミの種類にもよりますがレーザー治療によって消すことが可能な場合もあります。しかし、シミの種類によってはレーザー治療できないので注意が必要です。

シミにはさまざまな種類があり、すべてレーザーが効果的とはいえません。医師がシミの種類を診断し、効果のあるシミにだけに照射します。

肝斑はシミの症状を悪化させてしまう可能性もあるのでレーザー治療できないのです。一方、老人性シミソバカスはレーザー治療が可能です。

レーザー治療にもいくつかの種類があります。「Qスイッチレーザー」の場合、黒色に反応して皮膚から色素を抜いていきます。シミ以外の健康な肌に反応しないのでダメージが少ないほか、ほくろやタトゥーなどシミ以外の色素沈着にも効果があるのがメリットです。

CO2レーザー」はほくろやイボを治療する医療用レーザーで、炭酸ガスレーザーとも呼ばれています。Qスイッチレーザーよりも強力で、エネルギーによりメラノサイトを破壊。Qスイッチレーザーでは難しい凹凸のあるホクロも除去できるのが特徴です。一方で、施術後に軽い火傷の症状が発生するので、しっかりとしたケアが必要です。

いずれにせよ、レーザー治療はメラニンを細胞ごと破壊する治療なので、ある程度のダメージはあることを覚えておいてください。

メラノサイトは皮膚に溜まっているものなので、一度表面から除去しても時間が経つと再発しやすい傾向があります。ですので、レーザー治療を選ぶ際には長期保証が効く所か、再照射をどれだけ無料で行ってもらえるかに注意して選ぶとよいと思います。

UV対策と美白ケア!守りと攻めの両方を固めよう!

シミとひと口に言っても、種類はさまざま。ただし、最終的にシミを作る原因となるものは、メラニンと活性酸素であることがわかりました。重要なのはUV対策と美白ケアです

これ以上シミを増やさず、すでにできているシミには攻めのお手入れをして、少しずつ薄くしていくようにしましょう。また、たくさん睡眠をとってバランスの良い食生活を心がけることも大切です。体の内からも外からも美しくなって、自慢の美肌を手にいれてくださいね。

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